かめら文庫

カメラやレンズのレビュー、撮影記録、日常のことをあげています。

[ぼくのレンズ]3冊目 AI AF-S ZOOM-NIKKOR 80-200mm F2.8D IF-ED

夏は嫌だ的な入りを書いたまま下書きへ送り、気が付いたら朝夕は寒気を覚え冬の到来までも知らせる季節となってしまいました。コロナがはじまってから、途端に季節の移りが早く感じます。

 

さて、今日紹介するレンズはこちら

AI AF-S ZOOM-NIKKOR 80-200mm F2.8D IF-ED

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  • レンズ構成…14群-18枚
  • 絞り枚数…9枚
  • 最短撮影距離…1.5m
  • フィルター径…77mm
  • レンズフード…HB-17
  • 質量…1580g

 

所謂遠望大三元、通称ハチニッパ。

言わずと知れた名レンズでありNikkor千夜一夜物語でも紹介されている、こんなレビュー見ずとも性能なんて知り尽くしてる、という人も少なくないはず、というかそういう人が大半だろう。

だが私自身このレンズを使い始めてからずっとどんな形であれ紹介したいと思っていたのだ、少しばかり私のレビューも見ていってほしい。

 

さて,前置きが長くなったが作例と行こう。撮影機材はD5500。

 

まずはワイド端80mm(APS-C換算120mm)

 

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大三元の名に恥じない写りだ。

解放からでも前の優しいボケから、ピントを合わせたところはキチンとパキパキ解像してくれる。

 

次はテレ端200mm(APS-C換算300mm)

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APS-Cでは300mmとなり痒い所に手が届く焦点距離だが流石に野鳥は厳しい。

余談ではあるが最近は専ら花撮影ばかりで、花撮影のメインレンズがSIGMA 28-80mm F3.5-5.6(Part1参照)な私にとって、ちょっと遠いとこにある花などを撮りたいところはこちらを使用することが多い。200mmまでカバーできれば十分届くからね。

 

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逆光も撮れないことはないが、それなりに特徴的なフレアが出てくる。

 

また、D300Sにて動物撮影も行ったが、特にAFに不満はなかった。

 

色々見たところで総評といこう。

印象としては現代でも通用するレベルの超優秀レンズだと感じている。

ジャンクレンズやキットレンズばかり触れていたぼくには革命ともいえるレンズだった。レンズなんてどれも変わらないとばかり思っていた数年前の自分を助走をつけて殴りたい、それほどまでに画質や明るさの違いを思い知らされた。

他の大三元と比べてかなり安いが他と遜色ない写りをちゃんと出してくれるし、AF-Sであるためモーターを内蔵していないD3000シリーズやD5000シリーズでもAFが使えカメラを選ばないレンズであると思う。

風景、花、動物等対応できオールマイティーで荷物に空きがあるなら遠望ズームのメインとして持って行って損はない。

大きさこそネックではあるがそこは撮影のニーズに合わせて使用することをお勧めする。

 

遠望の私のメインレンズとしてこれからも活躍させるつもりだ。

 

 

[ぼくのレンズ]1冊目 SIGMA 28-80mm F3.5-5.6 macro

 

このごろ日差しがとんでもなく痛く、出かけるのが億劫になります。

 

今回紹介するレンズはこちら

SIGMA 28-80mm F3.5-5.6 macro

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レンズ構成…7群7枚

絞り枚数…8枚

最短撮影距離…0.5m(マクロ 0.24m)

フィルター径…55mm

※Dタイプレンズです、D3000シリーズ、D5000シリーズ、D40D60ではAFが使えません

横浜のカメラ屋にて1000円ほどで入手しました。

 

まずはワイド端28mmでの作例を、使用機材はD5500。

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28mmということもありそこそこ広く撮影が可能。

 

次はテレ端80mm

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こちらは結構詰めて撮れる。

あまりパキパキとした解像はせず柔い描写に感じられる。

 

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また逆光では画像中央のようにゴーストも出てきます。

 

描画も特段いいわけでもないしF値も平凡。

ここまで見れば特徴もない昔の標準ズームレンズのように思えるが、80mmで使えるマクロが非常に面白い。

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最短焦点距離0.24mとあってよく寄れる、本当によく寄れる。

このレンズのマクロで一度花を撮ってみてほしい。楽しすぎて時間を忘れてしまう。

 

総評としてはこのレンズの使い所はほぼ花などの植物一択であると感じる、風景などを撮るなら他のレンズで代用したほうがいいと思う。

だが花に関しては28-80mmと花を撮るなら申し分のない範囲で、描画に関してもある程度ふんわりしているので良い雰囲気となる。そして80mmのマクロ。

軽く小さいので携帯性もよく、明るい時間の散歩にこれだけ持ってでかけるのも乙なものだ。

ボディー内モーターがあるカメラであればAFも使え、安価で1000円もあれば買えるので、とりあえず持っておきたいレンズである。

 

 

【おまけ】

このレンズ、簡単な改造で80mmでしか使えないマクロを全域で使えるようになるのだ。

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このようにこのレンズのマクロの距離でさらに広く使え、撮影の幅もうんと広まる。

改造方法はいずれ紹介しようと思う。今知りたい?他の人のサイトに行きなさい。